
お花見をなぜ日本人はするのかその意味と歴史
お花見は日本独特と文化ですし、お花見といえばサクラです。
近年は、海外でもお花見を楽しむ人が増えてきているようですね。
お花見はいつ頃から始まったのか?
なぜ、お花見でお酒を飲みながら楽しむのか?
桜の種類でお花見の時期が変わる?
色々とお花見について紐解いていきます。
目次
お花見の歴史
お花見の歴史はいつから始まったのかというと、かなり古来で平安時代から楽しまれていたようです。
桜は春のわずか2週間ほどで咲いて散る美しくも儚い花です。
それだけに人は桜の開花を心待ちにし、豊作祈願の習わしとしてもお花見を楽しみにしていました。
江戸時代になると庶民の間にも行楽にお花見が定着しました。
人々は美しい桜の木の下で集い酒を酌み交わすようになりました。
日本の桜で一番多いのはソメイヨシノですが、江戸時代末期に観賞用に作り出されたものだと聞きます。
桜の開花時は卒業式や入学式と重なり、その美しさはセレモニーにふさわしく心を揺さぶられますね。
お花見といえば、お団子が浮かびます。
三色団子は桜の花びらと葉をイメージできて本当に美しいですよね。
また興味深いのがさくらという名前の由来です。「さ」は田の神様、「くら」は神様の座る場所を意味しているという説です。
つまり桜が開花するということは神が山から下りてくるということで、とても神聖でありおお花見はお祭りでもあったのです。
お花見をする理由
お花見をする理由は、桜を見ることつまり花を見ることですが現代では人が集まることや酒を飲むことを主にしています。
なぜ桜限定であるのかが疑問なところです。
もともとは奈良時代から梅を見るのがお花見でした。
しかし、花の美しさを楽しむのではなく厄払いのために行っていました。
ところが平安時代になれば、桜を見ることに変わりました。
桜のお花見の起源は、812年に嵯峨天皇が催した花宴の節によるものだと伝わっています。
よって、831年から桜のお花見が天皇の恒例行事になり源氏物語にも書かれているようです。
桜は、日本古来の花であり昔から桜には神様が宿ると考えられていました。
また、桜の開花から田植えを開始するということにしていたようです。
桜はうっかりすればすぐに散ってしまう儚さからか、あるいは早く見ないともったいない考えから桜を見ることになったのかも知れないでしょう。
また、平安時代の貴族は桜を楽しみながら歌を詠んで楽しんだりして優雅に過ごしていました。
お花見の桜の種類
日本の誇りでもあるお花見は、実は世界でも人気が高まっていると言われています。その理由は桜が日本固有のものであるため、外国人観光客にとっては珍しい存在だと思われます。桜の種類は600種類と言われています。
代表的な桜
ソメイヨシノ(染井吉野)
気象庁が発表する基準木もソメイヨシノで、桜の名所と言われる場所の多くが、ソメイヨシノです。エドヒガシとオオシマザクラを交配しえ人工的に作られた説が有力です。
現在の東京都豊島区付近にあった染井村の植木職人が作ったことからソメイヨシノと命名したとされています。
ソメイヨシノの特徴は、先に花が咲き、花が散ると葉が生えてくるところですね。
葉より先に花が咲くのはエドヒガシから受け継ぎ、大きな花びらはオオシマザクラから受け継いで、満開時は、木々全体が美しいピンク色に染まります。
面白い事に、ソメイヨシノの原木は、一本で全国にあるソメイヨシノは、すべてつぎ木よって作られたクローンであることが分かっています。
開花時期 三月の終わりから四月上旬
シダレザクラ(枝垂れ桜)
シダレザクラは、エドヒガンの一種で枝が垂れていつのが特徴です。
別名糸桜(イトザクラ)大糸桜(オオイトザクラ)と言います。
エドヒガンは寿命が長く通常300年と言われていますが、中には樹齢1000年を超えるしだれ桜が、確認されています。
シダレザクラは、概ねソメイヨシノよりピンクの色が濃く、満開時はピンク色がより一層華やかになります。
また、ソメイヨシノのような花びらの大きな種類から八重桜のような花びらが多い種類もあり一口にシダレザクラといっても複数の種類が楽しめるのも特徴です。
開花時期 ソメイヨシノより1週間ほど早く開花します。
三月下旬から4月上旬
ヤエザクラ(八重桜)
ヤエザクラは、桜の品種を呼ぶ名前ではなく、一輪の花の花びらが多い桜の総称として呼ばれています。
花は大きめでふんわりと丸く咲くのが特徴で、数多くの品種があります。
ソメイヨシノより咲いている期間が長いので、長く楽しめます。
開花時期 ソメイヨシノの開花時期より1〜2週間遅れるのが目安です
4月中旬から5月初め
カンザクラ(寒桜)
カンザクラは、字の通り寒い時期から咲く桜で、ソメイヨシノなどより早く咲き始めます。
有名なのは、伊豆半島で、河津桜が有名です。
TV中継で紹介される河津桜は、河津町の飯田氏が偶然発見して、現在の場所に植えたものです。
河津桜の原木は、河津町田中の飯田氏の自宅にあり、樹齢約60年の樹木になっています。
開花時期 2月下旬から3月下旬
まとめ
桜の種類によって、2月から5月まで長くおお花見が楽しめるのが分かっていただけたでしょうか。
日本人独特のお花見文化を楽しんでくださいね!